⽐較教育政策学コース
南部 広孝(なんぶ ひろたか)教授
比較教育学分野:高等教育改革の国際比較
高等教育改革に関する国際比較研究を進めている。最近は、東アジア諸国における大学入学者選抜制度の改革や国家体制の転換に伴う高等教育の変容、教育制度の国際転移と土着化などに関心を持っている。業績としては『中国高等教育独学試験制度の展開』(東信堂、2009年)、『東アジアの大学・大学院入学者選抜制度の比較―中国・台湾・韓国・日本―』(東信堂、2016年)、『付加的プログラムの展開から見たアジアの大学教育』(共編著、広島大学高等教育研究開発センター、2017年)などがある。
佐野 真由子(さの まゆこ)教授
文化政策学:文化交流史・外交の文化史、国際文化論
幕末の開国以来、近代日本の国づくりは、国際社会のなかで日本文化の将来をどう構想し、どう立ち上がらせていくかという選択の連続であり、その意味で、政治・外交や経済活動を含め、広義の文化政策にほかならなかった。各時代にそうした営みを最前線で担った人々に注目する 歴史研究を軸に、文化政策の諸分野における実務経験をも踏まえながら、制度論に陥らない「大きな文化政策学」の構築をめざしている。近著に、『幕末外交儀礼の研究――欧米外交官たち の将軍拝謁』(思文閣出版2016)、『万国博覧会と人間の歴史』(編著、同 2015)など。
開沼 太郎(かいぬま たろう)准教授
教育行政学分野:教育の情報化政策や教職教育、教育財政
教育の情報化政策を中心に、私学助成制度などの教育財政や法制度、校種間・学年間等の接続性を意識したカリキュラム・マネジメントをはじめとした教職教育等の政策課題に関心がある。 近年の成果としては『教育法規スタートアップ・ネクスト~Crossmedia Edition』(共編著、昭和堂、2019年)、『新・教職教養シリーズ2020 第14巻 教育経営』(共著、協同出版、2017年)、『幼小連携カリキュラムのデザインと評価』(共著、風間書房、2014年)などがある。
奥村 旅人(おくむら たかひと)講師
生涯教育学:生涯教育思想、社会教育史、労働者教育
学校教育システムの“外側”で生じる、人間の自己形成について考察している。学齢期ではない人々、学校ではない空間、無意図的・偶発的な「学び」などに着目しつつ、個々人の生涯における教育の意味について考えたい。とりわけ、労働という営みや(被)雇用という状態と関わって行われる教育に関心を寄せており、現在は「労働学校」や企業内教育、あるいはサークル活動といった教育/学習活動が、人の生において持ち得る意味について研究している。